ダットサン・トラック(521型-1968年)

日本車-日産

ダットサン・トラック(521型-1968年)_05ダットサン・トラック 521型
(Datsun 1500 Truck Deluxe -521型-1968年)
今でもカスタムなどで人気のダットラですが、その中の521型と云うモデルをご紹介します。
ダットサン・トラック(521型-1968年)_01
これは、520系からマイナーチェンジして、510ブルーバードに近い顔つきを与えられた1968年型。
1970年代には、電気屋さん、大工さん、畳屋さんなど、職人さん御用達の働くクルマでした。
そして、はたらくクルマゆえに、こうしてノーマルで綺麗に残っている固体は珍しくなってしまいました。


ダットサン・トラック(521型-1968年)_02
【スペック】
エンジン:日産J15型 OHV直列4気筒 1500cc
最大積載量:1,000kg
この手の車種は、ほんと文献資料探すのに苦労します。と、言うことでごく簡単なスペックになりました。
日産のJ型と云うエンジンは、この当時の商用車に使われていたエンジンのようで、L型の原型らしいです。
ダットサン・トラック(521型-1968年)_03
RK101スタウトもそうだが、たっぷりとしたサイズの荷台が特徴的なリヤビュー。
そう見える理由のひとつに、この頃は荷台にホイールハウス(後ろタイヤ部分の出っ張り)があるタイプが主流で、荷台床面が平らな、いわゆるフラットロータイプが流行りだしたのは70年代終わり頃~80年代にかけてのことだったと記憶する。
テールランプが小さい。あおりは、一方開きのようだ。
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バランス良い横からの眺め。
いわゆるショートボディ、ロングボディーで云うと、これはショートの方だろうか。
貴重な純正フルホイールカバーが着いている。
まだクーラーやエアコンなど、滅多に着いていない頃なので、換気用の三角窓も時代のアイテムだ。
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こちらは、ボンネットに着いているDマーク。ダットサンのDであろう。
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とてもシンプルな室内。
1960年代の国産車は、まだステアリングコラム部分にいろんなものが着いておらず、コラム式のシフトレバーとウインカーレバーのみ。
その他は、ダッシュボードに着いている。AMラジオ左下のスイッチは、ヘッドライト用で、引くタイプ。2段階になっていて、1段目がLOWビーム、2段目がHIビームと云う具合になっている。
ラジオ左上は、ヒーターのファンスイッチ。これもLOW、HIの2段階と思われる。
その下は、キャブレター車なので、エンジン冷間始動時に引くチョークレバーである。
コラムシフトの奥にあるのが、ヘッドライトスイッチのようだ。
ダットサン・トラック(521型-1968年)_09
足回りが、豪華なので掲載しておく。
これは、フロントサス部分だが、ストラットではなく、なんとウィッシュボーンのようだ。
このあたりが、さすがブルーバードの系譜と云ったところだろうか。
【こぼれ話】
この個体は、友人との旅の途中で日産のディーラーに飾ってあるのを偶然見かけ、取材させてもらった。
カスタムベースとしての521は、結構見かけるが、このようにホイールカバーに至るまでのフルノーマル車を見ることはほんとうに珍しかった。
恐らく田園地帯が広がる地域だったので、仕事の足として長年重宝された後にここに来たのだろう。
当時は、ミニカーもあったし、このクルマを見たら懐かしさを覚えるのだが、実際にクルマ好きが間近で目線を投げかけるようなことは、当時は無かった。色もメタリックではないソリッドの「ねずみ色」で、こういう色合いも今は商用車と言えども見かけない。
過ぎ去ったおおらかな時代の流れを感じた一台でした。

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