
ニッサン・セドリック・4ドアハードトップ
(Nissan Cedric-430型-1980年)
今でも大変人気があるセドリックの430シリーズ。
嘗て、テレビの刑事ドラマシリーズなどで大活躍したせいもあろう。
ここでは、2000ccターボの430セドリックの4ドアハードトップをご紹介します。

このスタイルに、当時の刑事ドラマシリーズを思い出す人も多いだろう。
これは、クラシックカーイベントでの撮影だが、展示用にちょこんと屋根に乗ったパトランプは、当時へのオマージュである。
この個体は、2000ccモデルだが、車検上の合法的な手続きをした上で、2800ccモデルの大型バンパーが着いている。
今見てもとても魅力的な、日本の豪華なサルーンだ。

【スペック】
車両形式:ニッサン 430型
エンジン:L20型ターボ付 直列6気筒OHC 1,998cc
最大出力:145ps/3,600rpm
駆動方式:FR
変速機:4速AT/5速MT

L20型6気筒ターボが搭載されたエンジンルーム。
赤色のプラグコード、シリコンホース、大型ホーンなどは、カスタマイズパーツと思われる。
ヘッドカバーには、TURBOの文字が大きくデザインされている。
この頃から、燃料噴射装置に代わったこともあり、エアクリーナーボックスの形状がいわゆる「フライパン」型では無くなっており、エンジンのみてくれも重要視するようになってきた。
ターボ付きだが、まだ信頼性の問題もあり、加給圧は低く、出力は2000ccで145psと、大人し目だった。

青色の内装に、角ばった形状のインストゥルメントパネル。
このコンセプトは、次世代のY30、Y31にまで引き継がれることになる。Y31型のLPG仕様に至っては、21世紀に入っても青内装、角型パネルが存在した。
ステアリングとひじかけは、カスタマイズされている。

当時の特徴的なアイテムをご紹介しておこう。
天井に取り付けられた、「エアプレーン型」などと呼ばれたルーフコンソール。
室内灯だけでなく、スポット照明やら、スイッチ類が並ぶ。
これは、70年代中頃からスポーティカーやスペシャリティーカーに見られた装備である。
航空機のような見た目と操作感が、マニアの血を沸かせたアイテムだ。

スラントしているが、決して「垂れ尻」感が無い、流れるような後姿。
これは、デザイナーの勝利と云ったところか。
サイドやリヤのウインドウ形状も、とても個性的な形をしている。
【こぼれ話】
こちらの個体は、別途ご紹介したローレルのオーナーさんの所有車です。
ローレルと同じく、ピッカピカに磨き上げられたボディと、随所のカスタマイズが生える一台です。
小さい頃のテレビで得たイメージって大きいですね。
このクルマを見ると、捜査車両、二谷英明、などが浮かびます。
そう云えば、430には、プロゴルファーのジャック・ニクラウスのイメージをあしらった仕様もありました。
懐かしい、良き時代を思い出させてくれる一台でした。



