パンサー(英国車 – PANTHER)

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パンサー(PANTHER – 英国車)
1974年から1990年まで存在した、英国の自動車メーカーで、正式名は「Panther West Winds Cars」と言います。1930年代のクラシックカー型スポーツカーを中心に、ユニークな自動車を世に送り出しました。
ここでは、その代表的な3車種をご紹介します。
パンサー・J72(英国車 - 1979年)_01パンサー・J72
(PANTHER J72 – 1979年)
1974年に、パンサーが最初に創ったのは、名車ジャガーSS100のレプリカボディを纏った、本格スポーツカーでした。
エンジンは、バリエーションとして、ジャガー製、3,800ccと4,200ccの直6、5,300ccのV12の3種類がありました。1930年代型のボディながら、最高時速は、200km/hオーバーと云う、スーパーカーでした。
写真の個体は、1979年型です。




パンサー・J72(英国車 - 1974年)_01こちらのJ72は、1977年撮影の個体です。
【スペック】
エンジン:ジャガー製 水冷式V型12気筒 5,343cc(XJ12用)、同 水冷式直列6気筒 4,235cc & 3,781cc(XK用)
駆動方式:FR
乗車定員:2名
ボディ形状:オープン・ロードスター型
ボディ材質:スチール、アルミニウム
生産台数:約500台(1972年~1981年)


ジャガー・SS100(英国車 - 1936年)_01ジャガー・SS100
こちらは、J72のボディデザインベースとなった、本物のジャガー・SS100です。
1936年から1940年の間、造られたそうです。


パンサー・リマ(英国車 - 1979年)_01パンサー・リマ
(PANTHER LIMA – 英国車 – 1979年)
リマは、パンサー社中期のヒット作で、高級高価なJ72よりも安価な仕様で作られました。FRP製のボディに、ヴォクスホール(Vauxhall – オペルの英国ブランド)製の水冷式4気筒 2,779ccエンジンを搭載しています。
ボディ・デザインは、J72のコンセプトを引き継ぐ、1930年代クラシックカー・スタイルですが、こちらは、パンサーのオリジナルデザインでした。
1978年のデビューから1982年までの間、約1,000台が作られたそうで、日本でも、少量生産メーカーのパンサーにしては、たくさん入ってきています。次期モデルで、フォード製エンジン搭載のカリスタ(Kalista)と、ほぼ同じデザインのボディを持っています。


パンサー・デビル(英国車 - 年式不明)_01パンサー・デビル
(PANTHER DE VILLE – 英国車 – 年式不明)
最後は、パンサーの中でも、さらに珍しい車種です。
パンサー・デビルは、フランスの名車、ブガッティ・ロワイヤル(Bugatti Royale)のレプリカボディを纏った、パンサー最大で、最高級の車種でした。全長は、5,120mmもあります。
生産台数は、1974年~1985年までの間で、約60台と云われ、恐らく日本には、1台か2台しか入ってきていません(当時の新聞記事による)。
エンジンは、ジャガー製V12 5,343ccと、直列6気筒 4,235ccがありました。変速機は、オートマチックで、FR駆動となっています。乗車定員は5名です。


【こぼれ話】
ここに掲載した個体は、スーパーカーショウや、外車ショウ、そしてデビルは、外車屋さんで撮影しました。
スーパーカーショウと云うのは、1977年、78年頃に、空前のブームとなったスーパーカーブーム時代に、全国各地で行われていたスーパーカー展示会のことです。わたしは、かろうじてポケットカメラで写真が撮れる年だったのですが、J72の写真がブレているのはその為です。
デビルを撮影したのは、1987年頃で、珍しいクルマが入庫していると、新聞記事になっていたのを見て、見に行ったのでした。
ビビって、300mmの望遠レンズで外から撮っていたのですが、この後、「中に珍しいのがあるから入って撮っていいよ。」と、やさしい店員さんが声をかけてくれました。
クルマの写真を撮ることに夢中になっていた少年の頃、これほど嬉しいことは無かったぐらいに、嬉しい出来事だったのを覚えています。
パンサー、さすがに多い車種で生産数1,000台ほどですから、21世紀に入って、日本の街中で見かけることは殆どありません。
デビル(当時は、ドゥーヴィルと呼んでいたと思う。)は、今でも日本のどこかにあるのでしょうか。

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