三菱・ミラージュ1400GL(A152A型 – 1979年式)

日本車-三菱

三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_18三菱・ミラージュ1400GL
(MITSUBISHI MIRAGE 1400GL – A152A型 – 1979年式)
三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_01
三菱の主力コンパクトクラスとして、1978年にミラージュが登場しました。
それまでは、コルト(COLT)と云う小型車が在ったのですが、それを引き継いだのがミラージュでした。
しかし、21世紀に入って、ミラージュは再びコルトと云う名前に引き継がれました。
元々ミラージュも輸出名ではCOLTと云う名前だったのですが、70年代後半から80年代の、FFコンパクト2ボックスカーブームの先駆けとなった、1979年型ミラージュ1400GLをご紹介します。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_02サイドモールを省いた個性的な曲面体を持つ、初代ミラージュ。この黄色と、ほかに黄緑色の当時としては派手なボディカラーがイメージカラーとなり、ベストセラーとなりました。
21世紀の目にも、非常に斬新で個性的な2ボックスカーです。
先駆けの時代ですから、まだ排気量は1,410ccで、後にいわゆる「テンロク(1600cc)」が追加されます。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_03【スペック】
エンジン:G12B型 水冷式直列4気筒 SOHC 1,410cc シングルキャブレター式 53年排気ガス規制適合
※G12Bは、オリオン(ORION)エンジンと呼ばれ、ランサー等にも使われていた。
駆動方式:FF
トランスミッション:フロア4速マニュアル スーパーシフト(副変速機)付き
※事実上4段×2段の8速として使用できた。
乗車定員:5名


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_04後姿もダントツの個性を発する、直線基調ながら、どこか丸みを帯びた独特なデザインです。
ボディ形状は、写真の3ドアハッチバックと、5ドアハッチバックの2タイプがありました。
それまでのコルトなどは、FRでしたが、このミラージュから前輪駆動が採用され、時代はFFブームへと変貌していきます。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_05こちらの個体は、大変貴重な純正オプションのリヤガーニッシュ(テールランプの間にあるMIRAGEの赤いプレート)と、専用マッドガード(泥除け)が装着されていました。
大きなテールゲートは、テールライト/ガーニッシュの上から開きます。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_07ボンネットは、逆アリゲータータイプで、このように開きます。
70年代なので、まだフェンダーミラーですが、ファミリーカーながら、とてもお洒落でスポーティなコンセプトだったことがわかります。
ちなみにホイールは、80年代頃に流行したスポークタイプの社外品です。
フロントフェンダーのウインカーの形まで、個性的です。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_08ボンネットの内側は、エンジンの位置に遮熱板が付きます。
当時の三菱車は、頑丈さも売りの一つで、とてもしっかりしたフレームをしているのが判ります。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_09
こちらは、このミラージュが53年排気ガス規制適合車であることを示すプレート。
EGR(排気ガス再循環式)触媒付きです。
三菱では、独自の「MCA-JET(Mitsubishi Clean Airjet Control Super Lean Combustion System)」と名づけられたシステムが採用され、リヤにそのバッジも着いていました。
英語も長いですが、日本語でも噴流制御超希薄燃焼方式と云う長い名前になるそうです。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_10こちらは、A152A型と搭載エンジンのG12B型を表す、車体番号プレート。
この形状のミラージュは、米国では2つのGMブランドでも販売されていたようです。
ダッジ・コルト(DODGE COLT)とプリムス・チャンプ(PLYMOUTH CHAMP)と云う名前だったようです。
どうやら1.6Lや、ターボモデルもあったようです。
※2013.2 追記


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_11エンジンは、先に掲載の通り、G12B「オリオン」エンジンが、横置きで搭載されています。シングルキャブレター、SOHCの1,410ccです。
バッテリーが、バルクヘッド(エンジンルームと、乗員室を別ける壁)付近に搭載されていて、重量バランスにも気を使っていることが伺えます。
それにしても、当時としては実にしっかりとしたフレームです。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_13まず、この取材をお願いしたのが、オーナーさんが帰る間際だったので、いろんなモノが積んであるのはお許しを(これは、わたしのせいです)。
横流しのイメージが強いインストゥルメントパネルは、当時の三菱車に共通する意匠で、とても使い勝手が良さそうな配置に見えます。
コンパクトクラスで、2色のインストゥルメントと云うのも、当時では珍しかったかもしれません。
ステアリングホイールや、ペダルカバーは、社外品です。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_14タコメーターも装備されています。外気取り入れ口が、比較的下の方に付いているのが特徴ですが、これはヨーロッパ車などにはよく見られる配置で、エアコンのコントロール類などが、運転者の目線をそれほど移動しなくても操作できたり、時計が確認しやすい高さになっている為です。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_16
このメーターパネルのラインに時計やコントロールが配置されているレイアウト、今でも絶対にいいと思います。
わたしは、長年、国産車がこのレイアウトの逆になっているのを不思議に思っていましたが、欧州に輸出されていたミラージュ(輸出名:コルト(COLT))ならではの配置かもしれません。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_15わかりづらいですが、シフトレバーの横に着いている「スーパーシフト」の操作レバーです。前後2段階で操作するそうですが、本変速機とは別個についているため、各ギア毎に、こちらを2段変速出来るため、事実上8速として使えるわけです。
オーナーさん曰く、上り坂などで、3速と4速の間が欲しい時などに重宝するそうです。


三菱・ミラージュ1400GL(A152A - 1979年式)_17最後に、社外品と思われるエアロパーツを装着したミラージュ1400GL。
じつは同じ個体ですが、こちらは、数年前に同イベント会場で撮影したものです。
初代ミラージュのエアロ、21世紀では、普段まずお目に掛かることの無い貴重品です。


【こぼれ話】
こちらの個体は、中兵庫クラシックカーフェスティバル2010の会場で、オーナー様にお声を掛けて、取材させていただきました。
数年前からこのイベントに出展されておられ、以前から気になる一台でしたが、遂に掲載させていただきました。
今も普段のご家族の足に大活躍中だそうです。やっぱり出来のいいファミリーカーは、ずっと使えるんだなぁと思いました。
取材協力ありがとうございます。
個人的な思い出としては、小学校の時の先生が黄色の1400GLに乗っていたので、そのイメージが強いです。
どこかヨーロッパ的な内外装に、魅力を感じておりました。ダイヤペットのミニカーも出てたなぁ。
当時、子供ながらに、マニュアルシフトの横に、不思議な2本目のシフトレバーが着いているのも謎でしたが、その謎も今回解決できました♪
各メーカーが、いろいろなデザインや試みを精一杯試していた80年代前後。やっぱり熱い時代だったと思います。

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