トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 – 1979年*)

日本車-トヨタ

トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1978年)_01トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1978年)_02
トヨタ・タウンエース・ワゴン
(TOYOTA TOWN-ACE WAGON CUSTUM EXTRA – R10型 – 1979年*)


トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1979年)_031976年、それまで商業バンと云うイメージが強かったワンボックスカーのイメージを塗り替える、画期的な国産ワゴンが登場しました。
初代タウンエースは、若者や家族のクルマとして、十分に成り立つコンセプトの、当時としては斬新なコンセプトの1ボックスカーでした。
スタイリング、ボディ色、高級感、そして豪華な室内装備。どれもが新しい1ボックスカーの提案でした。
ここでは、初代タウンエース・ワゴンのカスタム・エクストラをご紹介します。


トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1979年)_04トヨタには、既にライトエースやハイエースなどの定番ワンボックスが存在しましたが、タウンエースは、その間を埋めるサイズで、「乗用車」として使うに丁度良いサイズでした。
当初1,600ccで登場し、後に1,800ccにサイズアップしましたが、商業車ほど質素でなく、キャンピングカーほど豪華で特別でもなく、普通に乗れる丁度良さが人気となりました。
イメージカラーでもあった、艶やかな茶色のボディ色も、それまでに無い、豪華さと新しさがありました。


トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1979年)_05Bピラー部分には、木目調のステッカーが貼られ、他のどのワンボックス車にも無かった独自の個性を放っていました。
【スペック】
車両型式:R10型
エンジン:13T-U型 水冷式直列4気筒 OHV 1,770cc 53年排ガス規制適合
最大出力:95ps/5,400rpm
最大トルク:15.0kg・m/3,400rpm
駆動方式:FR
変速機:コラム式4速マニュアル
乗車定員:8名


トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1979年)_06運転席のハイバック式のシートは、「セミファブリック」と呼ばれ、座面、背面のみが織物となっています。
変速機は、コラム式のマニュアルシフトで、サイドブレーキもステッキ型となっていますが、シートはベンチタイプではなく、セパレート型となっています。


トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1979年)_07ベージュを基調とした内装色は、カローラやカリーナなどの小型乗用車とも共通する色合いで、乗用車感を強調したものとなっています。
まだ70年代後半なので、エアコンではなく、クーラーが装備されていました。
手前のグローブボックスの下にある四角の黒い形のものがクーラーの噴出し口です。


トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1979年)_08ステアリングは、3スポークの懐かしいトヨタ独特の形状のものが着きます。
ラジオやヒーターコントロールなどが装備された、インストゥルメント中央部には、控えめな木目調のデザインとなっています。
3眼式のメーターは、左からアナログ式時計、スピードメーター、ワーニングや水温計のコンビネーションとなっています。


トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1979年)_092列目の室内がこのクルマで一番快適そうな場所です。
落ち着いた雰囲気の室内ですが、チェック柄のカーテンや座布団などは、全てオーナーさんのご家族の手創りだそうで、タウンエースの内装にとてもよく似合っていました。
天井の扇風機カバーには、ちゃんと「タウンエース」のロゴまで入っていると云う念の入れようで、このクルマへの愛着が感じられます。
この個体、普段のご家族の足として、21世紀の現在でも活躍中だそうです。


トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1979年)_102列目のシートは、オリジナルではなく、少し新しい型のシートに換わっていました。
但し、云われて見なければ判らないほど、さりげなく着いています。
シートが換わった、その理由は、回転対座シートにするためだそうです。
回転対座シートとは、3列目のシートと向き合えるように、シート全体を180度回転させて固定することが出来るものです。
ちなみに、2列目には、3人が乗れますが、1名分は折りたたみ式の補助席となっています。
後ろへの乗り降りなどを考慮してのものと思います。


トヨタ・タウンエース・ワゴン(R10型 - 1979年)_11こちらもオリジナルではありませんが、少し新しい型から移植したと云う後席用のエアコンだそうです。
ご家族の為に、装備したということです。これもさりげなさすぎて、もしオリジナルと云われても違和感ありませんでした。
これら、ワンボックスカー独特の装備を、別の型から移植すると云うことが出来るのを初めて知りました。
オーナーさんは、自動車関係のお仕事をされているそうで、だからこそ出来る技なのかもしれません。


ダイハツ・デルタワイド・ワゴン(型式不明 - 1976年)_12さて、別のイベント会場で、撮らせていただいた、珍しい同タイプのワゴンをご紹介しておきます。
ダイハツが、初代タウンエースをOEMで生産しておりました。
その名も「デルタワイド・ワゴン」と云います。
よく見ると、マークが「D」です。こちらもとても綺麗な個体でした。


ダイハツ・デルタワイド・ワゴン(型式不明 - 1976年)_13ダイハツのお膝元、ダイハツ町と云う街がある池田市あたりでは、当時もよく見かけたのですが、その他の地域で遭遇することは、とても珍しいことでした。
エンブレムも載せておきます。冒頭のタウンエースとレイアウトは同じです。こちらは、「カスタム」と云うグレードでした。


【こぼれ話】
このタウンエースは、中兵庫クラシックカーフェスティバル2010の会場で、オーナーさんにお声をかけて取材させていただきました。
子供の頃、うちの兄貴がグンゼ産業の「タウンボーイ」と云う、このタウンエースをカスタマイズしたプラモデルを作って飾っていたのですが、それと同じ色だったので、とても懐かしかったです。
当時、子供ながらにも「なってかっこいいワゴンなんだろう」って思っていました。
大人になったら後ろで、寝泊りしながら、日本一周してみたいとか、本気で考えていました。
「日本のワンボックスカーで一番カッコイイと思うのは?」と聞かれたら、いまでもR10型タウンエースと答えると思います。
デルタワイドの方は、タウンエースの形なのに、なんで名前が違うの???と、子供の頃は不思議に思っていました。
親父に「あ!タウンエースや!」って云ったら、「ちがうで、あれはダイハツのデルタや。」と云うので、納得がいかなかった覚えがあります。
しかし、今だったら敢えてこっちを選ぶかもしれません。
それにしても、2台とも、よくぞここまで残っていてくれました!と云う気持ちです♪
オーナーの方々、取材協力ありがとうございました。

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