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アルファロメオ・スパイダー・クァドリフォリオ・ヴェルデ
(alfa-romeo spider quadrifoglio verde – type:ZAR115 – イタリア車 – 1991年)
ピニンファリーナがデザインしたこの美しいオープンスポーツカーは、
1960年代中頃に登場し、幾度の改良を重ねて1990年代まで造られていました。
わたしも個人的に大好きな一台、アルファロメオ・スパイダーです。
ここでは4世代に別けられるシリーズの中の3番目に登場した1980年代のシリーズ3をご紹介します。
美しいピニンファリーナのやわらかい曲線が特徴のアルファロメオ・スパイダーですが、1966年に登場して以来、4度のマイナーチェンジを受けました。
シリーズ3は80年代に、当時流行のモデファイが与えられ、特にクァドリフォリオ・ヴェルデは、ウエストラインから下が大きく変わりました。
フロントアンダースポイラー、サイドシルスポイラー、テールアンダースポイラーと、リアフェンダーからトランクエンドに周りこむリヤスポイラーなど、エアロパーツが装着されています。
各年代の流行のモデファイにしっかりと対応出来たところが、このクルマのデザインの凄いところです。
この個体は、オーナーさんの好みでトランク上のウレタン製リヤスポイラーは取り外されていました。
わたしも個人的には、このリヤスポイラーの無いすっきり感が好きです。
但し、リヤフェンダーのバンパー上に若干リフレクターとスポイラーの一部が残るそうです。
トランクルームは、高さはあまりありませんが、意外と広い空間が確保されていました。
シリーズ3のアルミホイール。4本のボルトで固定されています。
12個の穴が開いたデザインは、とてもシンプルですが、スパイダー・シリーズ3のボディにとてもよく似合っています。
タイヤサイズは、195/65-R15が標準サイズとなっています。
こちらが、快音を発する水冷直列4気筒ツインカム、1,962ccのエンジン。エンジンブロック、ヘッドはアルミ製で、最大出力の115BHP/5,000rpmを後輪に伝えます。
室内を、と思いドアを開けて、まず驚いたのがこのドアの厚み。
丸みを帯びたデザインならではのものですが、副産物としてこのような分厚い空間ができました。
初代が1960年代に登場したモデルだけあって、スパイダーのサイドウインドウには、三角窓が着いています。
三角窓は、21世紀でも再考すればいいのにと思うとても使い勝手の良い窓で、窓の角度を変えることで風の流入量や風向きをコントロールでき、タバコの煙から、空気の入れ替え、熱気の放出など、上手に使えば非常にいい装備ですが、80年代頃から姿を消しました。
シンプルですが、とても洗練されたデザインのドア内張り。
サイドミラーの鏡面は、ヨーロッパ車に多く見られる青み掛かった鏡になっていました。
オープンモデルゆえに、三角窓部分以外は、ピラーレスになっています。
ちなみに幌の開閉は、手動式だったと記憶します。
アルファロメオ・スパイダーの室内。アルファロメオ車独特の前方から斜めに生えたシフトレバーが特徴です。
センターコンソールに、いろんなスイッチが着いています。
どれがどうと云う説明は難しいですが、60年代からのアルファロメオの個性が溢れています。


スピードメーターは、220km/hまで刻まれており、タコメーターは6,500rpmからがレッドゾーンになっています。
DOHC車にしては低めの回転数設定ですが、設計された年代と、実用性の点からは丁度いいぐらいに思います。
そしてアルファサウンド標準装備です。
こちらは、小ネタ的ですが、給油口とトランクのボタンは、運転席シートの左横に着いていました。
一つづつに独立した鍵穴まで装備されている辺りが、オープンカーであることと、イタリア車であることの特徴です。
こちらも小ネタです。アフファロメオ・スパイダーの製造番号プレート。
アルファ-ランチア インダストリアーレ SPA(alfa-lancia industriale .SPA)と表記されています。
型式名は、ZAR115の後ろに3桁の数字が続くまでが型式のようです。
いわゆる「115シリーズ」と云うのはここから来ているのでした。
【こぼれ話】
この個体は、関西のフリーマーケット会場に出展されておられた方のクルマを取材させていただきました。ありがとうございます。
わたしは、昔からピニンファリーナのデザインするクルマがとても好きで、プロフィールにあるフェラーリ308GTSもそうですが、屋根が外れるとそれにプラス点が追加されてしまう性質があるようです。
一時は、新型が出るとそれがピニンファリーナデザインか、ピニンが関わっているデザインを当てられた程でした。
ちなみにそれらは、プジョー205やスズキ・エスクード、アルファ164などでした。
と、云うことで昔から憧れる一台だったのが、アルファロメオ・スパイダー。
存在感抜群のとても美しいスタリングのクルマでした。実車の前では無言でたぶん3時間は眺められます。



