トヨタ・パブリカ・ハイデラックス(KP30型 – 1972年式)

日本車-トヨタ

トヨタ・パブリカ・ハイデラックス
(TOYOTA PUBLICA Hi-DELUXE – KP30型 – 1972年式)
トヨタ・パブリカ・ハイデラックス(KP30型 - 1972年式)_01トヨタ・パブリカ・ハイデラックス(KP30型 - 1972年式)_02


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日本の国民車、カローラの弟分にあたるパブリカは、Public car = 大衆車 と云う意味だそうですが、ここにご紹介する二代目パブリカは、ファストバック型の少しスポーティな印象を受ける、若者向きのスタイルが特徴です。
ここでは1972年型後期モデルのハイデラックスと云うグレードの個体をご紹介します。


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20系カローラに通じるスタイリッシュな2ドアセダンが、2代目パブリカの特徴です。
1970年前後の国民車の系譜だけに、とてもシンプルなデザインですが、ハチロクなどと同様に、飾り気の無いところが、とても魅力的に感じられます。
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全体的に、20系カローラを小さくしたイメージですが、ファストバック型の後姿が21世紀の目にはとても美しく見えます。
デザイン的な飾り気と云えば、リアフェンダーパネルに設けられた空気排出口の三本線ぐらいですが、非常によくまとまっている印象があります。
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クルマの大きさ自体、とても小さくて、隣に並んでいるトヨタ・プロシード・バンや、向こうに停まっているマツダ・デミオがとても大きく見えます。
このファストバックスタイルは、次世代の上級モデル、パブリカスターレットに繋がっていきました。
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大衆車と云えば、前輪駆動(FF)があたり前の時代に見ると、このサイズで後輪駆動(FR)ゆえの縦置きエンジンが、また魅力的に見えます。
コンパクトなボディながら、エンジンルームもスペースに余裕がありますが、1,200ccエンジンのモデルも有った為でしょうか。
サスペンション取り付け部分あたりの造形は、とてもしっかりとした造りの印象があります。
この時代の大衆車ゆえに、まだブレーキ倍力装置は、搭載されておりません。
しかし、この個体には、当時はまだ珍しかったはずの、カークーラーが搭載されていました。
トヨタ・パブリカ・ハイデラックス(KP30型 - 1972年式)_08

この後期型のパブリカ・ハイデラックスには、水冷式4気筒OHV993ccの2K型エンジンが搭載されていました。
当然のことながら、燃料供給も含めて全て機械式ですから構造はシンプルそのもので、メンテナンスの際には、どこにでも手が入りそうなエンジンルームでした。
黄色いペンキで塗られたエアクリーナーボックス(通称:フライパン)も、当時のクルマならではの懐かしいアイテムです。
トヨタ・パブリカ・ハイデラックス(KP30型 - 1972年式)_09こちらは、ボンネットを支える部分ですが、つっかえ棒を立てるタイプでは無く、自立式構造になっているのが、大衆車にしては珍しいと思えたので、拡大して撮りました。
赤い配線は、社外品のアース線のようです。


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こちらは、左リアフェンダー上にある、ガソリン給油口のフタです。
とてもシンプルな全体のデザインからすると、以外におしゃれな形をしていました。
確認はしていませんが、鍵でロックを解除して、一文字の取っ手をひねって開けるようです。
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パブリカ・ハイデラックスのインストゥルメントパネル。
豪華な木目がハイデラックスの証。
コンパクトなクルマに木目が以外と似合うのは、ヴァンデンプラ・プリンセスのイメージからでしょうか。
2眼式メーターですが、回転計はありません。
オルガン式のアクセルペダルと、斜めに生えたシフトレバーが魅力的です。
センターコンソールも装備され、そこには純正でアナログ時計も埋め込まれていました。
助手席の噴出し口が、エアコンならぬ「カークーラー」です。
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【こぼれ話】
この個体は、中兵庫クラシックカーフェスティバル2012の会場駐車場にて、オーナー様にお声を掛けさせて頂き、取材させていただきました。ありがとうございます。
ホイールキャップに至るまで、オリジナル状態がよく保たれた、とても綺麗な個体でした。
中部地方から関西まで高速道路を遠路遥々ドライブして来られたとの事で、機関の方もまだまだ元気なご様子でした。
それにしても、後姿がなぜか20系レビンよりもハチロクをイメージしてしまうのですが、シンプルで飾らない美しさの見本のようなスタイリングに感じました。
大きさにしろ、エンジンにしろ、スタイリングにしろ、「必要にして十分」は美しいのだと、再認識させて頂いた一台でした。
これ、親父がずっと欲しがってたなぁ。

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