【特集】ミニチュアカーで見る、ちょっと古いレーシングカーたち

【特集】

【特集】ミニチュアカーで見る、ちょっと古いレーシングカーたち
子供とミニカーで遊んでいたら、中々懐かしいレーシングモデルが幾つかありましたので、ここに特集してみました。
ミニチュアカーが持つ、独特の味わいと共に、懐かしんでいただけたら幸いです。
日産シルビア・ターボC・ニチラ日産・シルビア・ターボC・ニチラ(マーチ83G日産)
ポルシェ956旋風が巻き起こったグループCカー時代に、日産が送り出したグループCカー。
実態は、英国マーチエンジニアリング社製シャーシに、シルビア・スーパーシルエットと同様のLZ20Bターボを搭載したものでした。ドライバーは、星野一義選手と、愛弟子の新鋭、故・萩原光選手でした。
ニチラは、後のカルソニックで、当時は、日本ラヂエータと云う社名でした。
このシャーシをデザインしたのは、21世紀のF1界を席巻する奇才、エイドリアン・ニューウェイです。
※2015/05/10、何台かクルマを追加しました。


【ミニカー】日産・スカイラインRS・グループA仕様(トミカ)日産・スカイラインRS・全日本グループA選手権
日本のレースが熱かった1980年代のグループAレース仕様です。日産創立50周年を記念してのカーナンバー50番は、トミカ・ピーダッシュ・スカイライン。トミカのレーシングカーと云えばこの人、長谷見昌弘選手のマシンでした。
ベース車両は、今も人気の鉄仮面ことDR30型スカイラインRSです。


UNISIA JECS GTR R32 GroupA(トミカ)日産・スカイラインGTR・全日本グループA選手権
蛍光オレンジのカラーリングが鮮やかなR32型スカイラインGTRは、嘗ての4冠王、長谷見昌弘選手のユニシアジェックス・スカイラインで、ロゴが「UJ」で、カーナンバー1番ですから、おそらく1993年ごろの全日本グループA仕様と思われます。ロゴは、他に「UNISIA JECS」や「JECS」と入っているタイプがありました。
ユニシアジェックスは、元々厚木自動車部品と云う自動車部品の会社で、日産車の油圧部品などでそのロゴを見ることが出来ます。このクルマの本物の写真は、♠こちらです。


UNISIA JECS GTR R33 JGTC(トミカ)日産・スカイラインGTR・全日本GT選手権
こちらは、同じくUNISIA JECSスカイラインの長谷見選手号ですが、1997年ごろの全日本GT選手権のR33型スカイラインGTRです。
1993年まで行われた、グループA選手権と違って大きなエアロパーツで囲まれているのが特徴です。
長谷見昌弘選手は、全日本GT選手権で1994年から1998年頃までこのカラーリングで活躍しました。


FALKEN MOTER SPOERT GTR R34 Nur2002(トミカ)日産・スカイラインGTR・スーパー耐久
オーツタイヤ「ファルケン」カラーのR34型スカイラインGTRは、ドイツの24時間耐久レース「ニュルブルクリンク24時間」でも活躍したGTRです。
カーナンバー1番は、2002年ごろのN1スーパー耐久で活躍したモデルと思われます。
この鮮やかな「FALKEN」のカラーリングは、世界中で人気があり、2010年代に入っても、国内外のドリフト競技車両などで見ることが出来ます。


【ミニカー】ジャガー・XJ-S・グループA仕様(トミカ)ジャガー・XJ-S・ヨーロッパツーリングカー選手権
1980年代、トム・ウォーキンショー率いる・TWRのワークス・ジャガー、グループA仕様です。
このカラーリングで、当時のインターテック富士にも出走しました。当時の全日本グループAは、2000ccまでが主体だったので、V型12気筒6リッターNAの走りは、迫力満点でした。
ベース車は、丸目4灯のアメリカ仕様ですが、本物はヨーロッパ仕様の異型2灯式でした。


【ミニカー】フォード・トーラス・ナスカー(ホットホイール)フォード・トーラス・NASCAR
派手なステッカーが、子供にも人気の米国・ナスカーシリーズの車両。マクドナルドカラー#94は、ビル・エリオット選手のフォード・トーラスと思われます。
ナスカーは、ほんの数回ですが、鈴鹿東コースで開催されたこともありました。そのサウンドは、アメリカン・マッスルカーそのもののビートの効いた大排気量V8サウンドでした。


【ミニカー】フェラーリ・156(マジョレット)フェラーリ・F1
デフォルメされているので考証は曖昧ですが、このF1は、156/85あたりがベースと思われます。
フェラーリ156/85は、ミケーレ・アルボレート選手や、F2で中嶋悟選手のライバルだったステファン・ヨハンソン選手がドライブした時代のマシンです。
この時代、栄光の#27は、アルボレート選手でした。
1.5リッター、V6ターボ搭載のターボ時代のF1を象徴する巨大なリヤウイングが特徴です。


【ミニカー】フォード・スーパーバン2マッチボックス)フォード・スーパーバン2・レコードブレーカー
ビデオゲームの影響で、「ルノー・エスパスF1」は有名ですが、それ以前に、1984年にフォードが送り出した、ミラクルスーパーミニバンがありました。
このファイバー製のワンボックスカーは、形こそフォード・トランジットですが、中身は、ルマンでも活躍したグループCマシン、フォードC100のテクノロジーを搭載し、C100用コスワースDFL 3.9リットルV8(なんと!500BHP!)を移植した異色のバンとして話題を呼びました。
中身が中身だけに、当時のシルバーストン・サーキットで、最高速度174mph(278.4km/h)を記録したそうです。
その後、スーパーバンは、3代目までが造られたそうです。


フォード・GT40・マーク4・ルマン1967(食玩)フォード・GT40・マーク4
コブラで有名な、シェルビー・アメリカンチームから、ダン・ガーニー、A・J・フォイト組みのオールアメリカンでルマンを制したGT40マーク4。
21世紀に復刻したGT40のシリーズとは少し形が違うのが特徴です。


フォード・GT40・ルマン1969(食玩)フォード・GT40
通算6勝の元祖「ミスター・ルマン」こと、ベルギーのジェントルマンドライバー、ジャッキー・イクスが1969年のルマンで自身の初優勝とGT40にとって4連覇となる優勝に導いたフォードの傑作、GT40です。
また、伝統のルマン式スタートの安全性に逆らって、ゆっくりシートベルトを締めて最後尾スタートになった逸話を持つのもこのマシンの時でした。
21世紀でもその人気は衰えを知らず、数々の復刻やレプリカが存在する希有のレーシングスポーツです。


【ミニカー】パノス・エスペランテ・GTR-1(ホットホイール)パノス・LMP-1・ロードスターS・ル・マン24H
とてもユニークなスポーツプロトタイプカーは、米国、パノスのルマンカーです。
運転席の位置が不自然に見えるのは、フロントミドシップレイアウトの為で、前に巨大な6リッターV型12気筒エンジンが搭載されているのが特徴です。
赤の#11は、2000年のル・マン24時間に出走したマシンで、デビッド・ブラバム、ヤン・マグヌッセン、マリオ・アンドレッティと云うスーパースタートリオがドライブし、11位で完走しました。


ランボルギーニ・ディアブロ・GTR(食玩)ランボルギーニ・ディアブロ・GTR
当時のランボルギーニのフラッグシップカー、ディアブロをベースにレース用に仕立てられた限定車がディアブロGTRです。
生産台数は30台と云われています。実物を見たことがありますが、カーボンファイバーを多用した、ロードカーのディアブロとは、似て非なるモデルで完全にレーシングマシンの装備を持っています。
また、ディアブロ後期モデルには、日産フェアレディZ(Z32)の純正ヘッドライトを装備しているのが特徴です。


【ミニカー】カルソニック・インパル・F3000(チョロQ)ローラT96/51・カルソニック・インパル・フォーミュラニッポン
カルソニックカラーのフォーミュラは、フォーミュラニッポン(現スーパーフォーミュラ)元年となった1996年に、日本一速い男、星野一義選手がドライブしたローラがモデルと思われます。
わたしはミニチュアコレクターではないので、限定プレミアムモデルには手を出さないのですが、さすがにカルソニックカラー+星野選手+フォーミュラと云う事で、珍しく新品を買った一台でした。
昭和40年代生まれのおっさん的には、よく似た青いカラーリングの「ByZERO」カラーを思い起こさせる面もありました。


【ミニカー】スズキ・スイフト・スポーツ・グループN仕様(トミカ)スズキ・スイフト・スポーツ・グループN
新しいモデルですが、枯れ木も山の賑わいで載せました。
2007年のジュネーブショウに、スズキ・スイフトのヨーロッパ仕様ベースのこのカラーリングモデルが展示されていたようです。
グループNと云うのは、国際自動車連盟(FIA)の大量生産した量産車両のモータースポーツ規格のひとつで、ラリーや全日本スーパー耐久などの小規模改造車両でのレースに合わせたものです。


【ミニカー】日産・サニー・B110・TS仕様(トミカ)日産・サニー・マイナーツーリング
B110サニー・クーペに、オーバーフェンダー、チンスポイラーと云えば、TSレース仕様で、トミカのこの黄色いカラーリングは、やはり「マルゼンテクニカ」カラーを意識しているのでしょう。
ベースは、サニークーペGX5ですが、オーバーフェンダーやスポイラーなど、このモデルはちゃんとレース車両用の金型で造られているようです。


【ミニカー】童夢・セリカ(トミカ)童夢・セリカ・ターボ・スーパーシルエット
セリカがベースのグループ5仕様と云えば、ドイツ、シュニッツァー社が製作した初代セリカ・リフトバックベースの青いセリカ・ターボが有名ですが、日本のレーシングカーコンストラクター、童夢がシュニツァー仕様をお手本にRA40系セリカ(2代目セリカ)をベースに製作したと云われているのが童夢セリカで、そのトミカもありました。フロントマスクやルーフ形状、リヤウイングに微妙な違いがあります。


ランチア・ストラトス・ターボ・Gr.5
ランチア・ストラトス・ターボ・Gr.5
アリタリア航空のカラーリングが一世を風靡した、ランチア・ストラトス。
ラリーでの活躍が有名ですが、日本ではこのGr.5仕様も有名です。1977年当時からしばらくは日本に在り、あの星野一義選手もドライブしたと云う逸話がある、スーパーカーベースのレーシングモデルです。
※この個体は、いつもフリーマーケットでお会いする出展者の方に撮らせて頂きました。


ホンダ・RA302・F1ホンダ・RA302・F1
ホンダの第一期F1活動最後のマシン、RA302です。
ホンダが世界で初めて4輪の頂点に立ったRA272は横置きエンジンでしたが、このRA302は縦置き12気筒が特徴でした。
両側に伸びる長いエキゾーストが大変美しいモデルですが、戦績は思わしくなく、不幸な事故もあって、第一期F1活動の終焉を迎えることになったマシンでもありました。


(トミカ)トヨタ2000GTスピードトライアル仕様
(トミカ)トヨタ・2000GT・スピードトライアル車
1966年10月に、茨城県の谷田部テストコースにて、国際スピード記録を樹立したスピードトライアル仕様車です。
当時、72時間、15,000キロを走破し、13のスピード世界記録を達成しました。その平均時速は13項目のすべてで平均時速200km/hを超えています。
黄色いボディに緑のボンネットは、日本人にとって、栄光の2000GTと云える一台です。


【ミニカー】トヨタ・2000GT・富士24時間(トミカ)トヨタ・2000GT・富士24時間
赤いストライプ、#1のワークストヨタ2000GTと云えば、伝説の「富士24時間レース」優勝車。細谷四方洋選手/大坪善男選手がドライブしました。
1967年に、たった一度だけ行われた富士スピードウエイでの24時間耐久レース。
#2の2000GTと#20のスポーツ800を従えて、ワンツースリーフィニッシュを飾ったシーンは、あまりにも有名です。
夜を徹しての長丁場のレースに備えて、大きなフォグランプを2個追加してあるのが特徴でした。


【ミニカー】マツダ・787B(トミカ)マツダ・787B・ル・マン24H
とりを飾るのは、やっぱりこのクルマ。マツダ787B。
日本車初のルマン24時間レース総合優勝を果たした、マツダ787B。栄光のチャージカラー#55です。
4ローター式のロータリーエンジン「マツダR26B」を搭載し、1991年のルマンを制覇しました。
2011年には、ルマンに招待され、優勝車をドライブしたジョニー・ハーバート選手のドライブで、再びサルテサーキットにロータリーの甲高いサウンドを轟かせました。
※ジョニー・ハーバート選手は、F1にも参戦した名ドライバーですが、全日本耐久選手権参戦時には、自らのレースを捨ててマシンを停め、300km/hオーバーで大クラッシュした他のマシンのドライバーを救出に向かったと云う逸話を持つ、勇敢なジェントルマンドライバーでもあります。


【こぼれ話】
今回は、子供が遊んでいるミニカーを眺めていると、ミニカーの持つ独特の魅力と、それでありながら歴史の一ページをも刻んでいく素晴らしさにふと思い立ち、企画しました。
わたしは、コレクターではないので、これらのミニカーは、コレクションルームや床の間に飾ることなく、子供に遊ばせています。
子供はまだ、それぞれの車種が持つ歴史やエピソードなど知る由も無い年齢ですが、いつか「あのミニカーはこういうクルマだったんだ。」と、思い起こす瞬間が訪れれば嬉しいと思います。
自分が子供の頃、憧れに憧れたスーパーマシンたち。
それらは子供の手に引き継がれ、いつになっても懐かしく、輝かしい魅力を放っていました。

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