トヨタ・セリカXX(MA61型 – 1986年)

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トヨタ・セリカXX(MA61型 - 1986年)_01トヨタ・セリカXX
(TOYOTA CELICA XX – MA61型 – 1986年)


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トヨタのスペシャリティGT、「セリカ」に上級モデルの「XX(ダブルエックス)」が追加されたのが、1978年。
A60系セリカXXは、その二代目として1981年に登場した。
この、直線的なデザインを基調とし、リトラクタブルヘッドライトが特徴的なスペシャリティGTは、輸出向けモデルには、「スープラ(SUPRA)」と名づけられていました。
ここでは、後期型セリカXX 2000GT(MA61型)を、ご紹介します。


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【スペック】
車両型式:トヨタ MA61型
エンジン:1G-GEU型 水冷式直列6気筒 DOHC 24バルブ 1,988cc 電子制御燃料噴射付
最大出力:140PS/6,200rpm
最大トルク:16.5/4,600rpm
駆動方式:FR
変速機:フロア式5速マニュアル/4速AT
車両重量:1,270kg


トヨタ・セリカXX(MA61型 - 1986年)_11直線的なデザインが美しいセリカXXは、5M型 直列6気筒 2,800ccエンジン搭載モデルも存在しためで、長いノーズを持っています。
最終モデルでは、6M型 3,000ccエンジンも搭載しました。
リトラクタブルライトや、バンパーに埋め込まれた方向指示器、フォグランプの意匠は、次期モデルのA70系スープラに継承されています。
実物を見ると、とても大きく見えて存在感があり、北米市場で人気があっただけに、アメリカのシボレーや、ポンティアックのGTカーに通じる雰囲気を醸し出しています。


トヨタ・セリカXX(MA61型 - 1986年)_04後姿も、直線的な面で構成されています。
後期型は、ピンストライプ調の窪みが着いたリヤコンビネーションランプが特徴です。
ルーフスポイラーは、北米仕様「スープラ」に装着されていたもので、日本でも限定車などに装着されたモデルが存在したようです。
リヤゲートは、プレスラインから大きく開く、「リフトバック」タイプとなっていました。


トヨタ・セリカXX(MA61型 - 1986年)_05セリカ・ダブルエックスをご存知でない、若い世代には、アメリカンGTに見えるかもしれません。迫力の後姿です。
この個体は、オーナーさんの好みで、フェンダーを大きめに叩き出してモデファイしてあり、3ナンバー規格となっていました。
また、マフラーも、社外品に換装されておりました。
グレードは、GTですが、限定バージョンだそうです。


トヨタ・セリカXX(MA61型 - 1986年)_10エンジンルームは、元々3,000ccまで搭載できるスペースを持っています。この個体は、1,988ccの直列6気筒、「1G-GEU」型が搭載されています。
銀色の綺麗なカムカバーは、この時代のトヨタのツインカムエンジンに与えられた共通アイテムで、「レーザーエンジン」と云うエンジンに、ブランド名が付けられていました。
1G型エンジンは、ソアラやマーク?シリーズにも搭載され、80年代のトヨタ高級2000cc車必須のエンジンでもありました。
1G-GEの後ろに着く「GE」は、「G」がツインカムを表します。SOHC版の1Gは、「1G-E」と云う名前になっています。


トヨタ・セリカXX(MA61型 - 1986年)_06室内ですが、トヨタが80年代中頃のスペシャリティーカーに好んで採用していたワインレッドの内装が印象的です。
ある意味、当時の「高級感」を表す象徴的な色でもあったようです。
ステアリングとシフトノブは、社外品に換装されています。
この個体は、カーステレオも、新しいものが着いていますが、セリカXXの時代、80年代当時は、1DIN型を複数着けるタイプが主流でした。構成は、ヘッドユニットと、イコライザー、アンプなどで、音楽CD(コンパクトディスク)が登場した頃ではありますが、まだまだ4トラックカセットデッキが主流でした。


トヨタ・セリカXX(MA61型 - 1986年)_07セリカXXのシートは、独特の形状を持ったもので、高級感が漂うバケットタイプのスポーツシートが装着されていました。
シュロス製の4点式ベルトは、オーナーさんの好みで装着されたものです。
また、80年代の国産車は、スポーツタイプや、クーペタイプでも、乗車定員は5名と云うのが多く、セリカXXも、リヤシートが用意されていました。
ただし、実際には傾斜の強い屋根と、小さなスペースで、後ろのシートは、大人が乗るには、とても窮屈な空間でした。


トヨタ・セリカXX(MA61型 - 1986年)_08A60系セリカXXのもう一つの特徴は、インストゥルメントパネルに装着された、デジタルメーターでした。
当時は、「デジパネ」と呼ばれ、とても斬新で画期的な高級アイテムの一つでした。
セリカXXに装着された、デジタルメーターは、憧れの装備だったのです。
2つの距離計以外は、液晶やランプで表現されます。
パワー曲線のようなタコメーターの真ん中に、スピードメーターがデジタル表示されます。
燃料計、水温計もデジタルのバーグラフで表示されるようになっていました。
但し、天気の良い昼間など、決して視認性の良いものではなかったようで、その後アナログのデザインを模したタイプなどが模索されました。
距離計がアナログで、それ以外がデジタル液晶と云う組み合わせは、21世紀のクルマと真逆と云うのが面白いところです。


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非常にスタイリッシュな横からの眺め。
サイドモールが無いので、ボディパネルの曲面が強調されて、とても綺麗です。
ホイールは、社外品の「RSワタナベ」8本スポークですが、いわゆる「ツライチ」でとてもよく似合っています。

トヨタ・セリカXX(MA61型 - 1986年)_12【こぼれ話】
この個体は、ネオヒストリックカー愛好会の友人に、オーナーさんをご紹介いただきました。
「コンクール・コンディション」と云えるほど、非常に手入れが行き届いており、黒のボディが鮮やかに映える一台でした。
二代目セリカ・ダブルエックスが発売された時は、わたしはまだ、中学生でしたのが、この外観やデジパネにとても憧れました。タミヤ製のプラモデルも、よく作った記憶があります。
時折見かける1G-GE型エンジンの独特の滑らかな排気音も、当時の憧れでした。
セリカXXは、景気の良かった日本の一時代を象徴するGTカーだったと思います。


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